車載用ナイトビジョンは、周囲を取り巻く情報を感知して教えてくれる、センサーのようなデバイスです.熱、動くもの、光など、あらゆる現象の情報をキャッチします.さらに、ヘッドライトだけでは暗くて見辛い他の車、動物、人なども直ちに知ることもできます.
ナイトビジョンシステムはどう動作する？
明かりが少なく道が見えにくいとき、ナイトビジョンはサーモグラフィー、ヒートセンシティブカメラ、赤外線などの技術を使って周囲の状況を感知します.車載用ナイトビジョンがあると、夜間や前方が見えにくい悪天候時などに事故を未然に防ぐことができます.ヘッドライトで照らすよりも、危険をいち早く先に知らせてくれます.
車用のナイトビジョン システムは、主に車を購入する側に選ぶ権利があるので、メーカーによって強制的に取り付けられることはありません.既に搭載されている車を買うか、もしくは自分で探して自分で設置することができます.
車載用ナイトビジョンシステムの種類
車用のナイトビジョン システムは、(1)アクティブ式NVS、(2) パッシブ式NVSの2つのカテゴリーに分かれています.- アクティブ式ナイトビジョンシステム
パッシブ式NVSに比べてより複雑なシステムになっています.アクティブセンサーを使用しているため、ヘッドライトで照らせるより遥かに先までの道路状況を明るくしてくれます.ハイビームのように目が眩しくなることもありません.
赤外線は人間の目では捉えることができません.ナイトビジョンはそうした特殊な赤外線カメラを使って、視覚データを抽出しています.NVSは一定の光技術を採用しているものと、パルスレーザー技術を採用しているものがありますが、雹(ヒョウ)や濃い霧があると、部分的に赤外線システムがブロックされてしまうためうまく機能しないときがあります.その点、アクティブ式のナイトビジョンシステムは、高解像度画像で、動物、車、物体をきちんと映し出してくれます.
アクティブ式ナイトビジョン システムは、トヨタやメルセデスベンツなどの高級モデルに採用されています.ここで耳寄りの情報があります.自動車市場では、Lanmodo Vastと呼ばれるナイトビジョンシステムの人気が非常に高まってきています.ドライバーにとって嬉しくないような状況時に、安全運転をもたらしてくれる装置です.
Lanmodoの提供しているナイトビジョンシステムは、1080PフルHD解像度の、かなり見やすいフルカラー画像になっています.しかも、目に優しい8.2IPS画像を使用しています.36度の広角ビジョンにより夜間でも、およそ300m先まで前方の道路を捉えることができます.Lanmodo Vast ナイトビジョンシステムは、特定のモデルのみ搭載可能の搭載型NVSとは違って、ほぼ全ての車種で使用することが可能です.
- パッシブ式ナイトビジョンシステム
パッシブ式NVSは、サーモグラフィカメラを使って熱を感知します.このシステムにより、道路のような温度を持たない物体と人や動物のように熱を持ったものを容易に区別することができます.熱放射をキャッチするパッシブ式ナイトビジョンシステムは、動物、人間、自動車のように熱を放射するもの全てにうまく機能します.
けれどもパッシブ式のNVSは、同じくらいの温度のものがたくさんあると、どれか一つを特定することが難しいというデメリットがあります.
パッシブ式ナイトビジョンシステムはホンダ、BMW、Audiなどで提供されています.GMキャデラックにも同じくパッシブ式NVSが搭載されていましたが、2004年にストップしました.
